AI エージェントに、 本物のブラウザを

Zeed の中身は素の Chromium。だから Claude Code が MCP 経由で直接操作できる — ナビゲート、クリック、フォーム入力、スクリーンショット、JS 実行、パフォーマンス計測。 完全ローカル・opt-in、Linux と macOS で。

標準の Chrome DevTools Protocol · 標準の MCP · データは端末から出ない

3 分で、操作できるブラウザに。

手順は 3 つ: インストール → CDP モードで起動 → MCP server 登録。

1. Zeed を入れる

Arch は AUR、Ubuntu/Debian は .deb、macOS は Homebrew。すでに Zeed を使っているなら手順 2 へ。 インストール方法をすべて見る →

Linux:

yay -S zeed-bin

macOS:

brew install --cask efg-technologies/zeed/zeed

2. CDP モードで起動する (専用プロファイル)

Zeed の中身は素の Chromium なので、Chrome DevTools Protocol がそのまま動く。専用プロファイルを使えば、エージェントのセッションが普段のタブ・cookie・パスワードに触れることはない。ポートは loopback のみ。

Linux:

zeed --remote-debugging-port=9222 \
  --user-data-dir="$HOME/.config/zeed-mcp-profile" \
  --no-first-run &

macOS:

open -na "/Applications/Zeed Browser.app" --args \
  --remote-debugging-port=9222 \
  --user-data-dir="$HOME/.config/zeed-mcp-profile" \
  --no-first-run

3. Claude Code に MCP server を登録する

コマンド 1 つ、あとは Claude Code を再起動するだけ。mcp__zeed-browser__* ツール群 — 標準の chrome-devtools-mcp ツールセット (2026-06 時点で 29 個) が使えるようになる。

claude mcp add --scope user zeed-browser -- \
  npx -y chrome-devtools-mcp@latest \
  --browserUrl http://127.0.0.1:9222 --no-usage-statistics

疎通確認はいつでも: curl http://127.0.0.1:9222/json/version
登録後に Claude Code を再起動すると mcp__zeed-browser__* ツールが現れる。

29 tools, standard MCP

エージェントにできること。

ナビゲートとタブ管理

ページを開く・選ぶ・閉じる。URL 移動、表示待ち合わせまで。

クリック・入力・フォーム

要素のクリック、ホバー、ドラッグ、テキスト入力、フォーム一括入力、ファイルアップロード、ダイアログ処理。

ページを「見る」

viewport・全画面のスクリーンショットに加え、エージェントが読める DOM のテキストスナップショット。

JavaScript 実行

ページの context でスクリプトを評価して、構造化された結果を受け取る。

console とネットワーク

console メッセージとネットワークリクエストを読める — ターミナルから出ずにフロントエンドをデバッグできる。

パフォーマンス計測

DevTools のパフォーマンストレースを記録して insight を抽出。CPU / ネットワークのエミュレーションも。

ツール数は chrome-devtools-mcp の 2026-06 時点。これは外側からブラウザを操作する仕組みで、 Zeed 内蔵のサイドバーエージェントとは別物。

In practice

実際によくやる 3 つ。

変更を本物のブラウザで確認する

コンポーネントを直した直後、Claude Code に「dev server を Zeed で開いて、フローをクリックして、スクリーンショットを撮って、console のエラーを読んで」と頼む — 見つかった問題はそのまま直してもらう。Playwright のスイートを書く前に end-to-end の確認ができる。

リサーチの結果を手元のファイルに

ドキュメントや比較ページをエージェントに Zeed で開かせ、テキストスナップショットを取り、読んだ内容をノートやコードコメントに直接まとめさせる。目の前で動く本物のブラウザセッションだから、見ていられるし、いつでも止められる。

自分のエージェント構成にブラウザを足す

chrome-devtools-mcp は標準の MCP なので、同じ Zeed インスタンスが Claude Code・Claude Desktop・Cursor・自作エージェントのどれからでも使える。「Web を見て操作する手」が要る workflow には、headless のおもちゃではなく Zeed を。

Safety design

ローカルで、opt-in で、隔離して。

remote debugging は強力な仕組み。だから Zeed は、セキュリティに気を使う人がやる通りに扱う: デフォルトで無効、普段のプロファイルでは使わない、ネットワークには出さない。

起動ごとの opt-in

デバッグポートはフラグ付きで起動した時にしか存在しない。普段のプロファイルが開くことはない。

専用プロファイル

~/.config/zeed-mcp-profile に分離。エージェントのセッションは、あなたの cookie・ログイン・タブに触れない。

loopback のみ

Chromium が CDP を 127.0.0.1 に bind する — ネットワークの外からは届かない。

トレードオフも正直に

CDP に認証はない。CDP が有効なインスタンスは、同じマシン上のどのプロセスからでも操作できる。だからこそ Zeed は opt-in + 専用プロファイルを既定にしている。終わったらウィンドウを閉じるか、プロファイル指定で pkill すればいい。

使い終わったら、MCP インスタンスだけ停止:

pkill -f -- "--user-data-dir=$HOME/.config/zeed-mcp-profile"

質問は FAQメールで。